.
ショーちゃんか・・・
彼の子供の頃を思い出すと、もう一人どうしても自動的に思い出す大好きな人。
その彼の違う仕事の顔に思い出す・・・
_____ 夜明けの水平線に目を向けて走り出した。
その金色の髪に朝日が照らし、髪をかき上げて落ちる砂粒が笑顔の周りに煌いて宝石の様だとも星屑の様だとも見えた。
夜明けの漆黒の紺色の空、朝日が照らしだした薄いブルーの空に変わって・・・
・・・この色に心が締め付けられて
光る波間に漂って、ボードに頬を寄せて微笑んでいた顔に. . .
映像全ての色が重なる脳裏に焼きついた、蒼・・・
舞台挨拶の時に着ていたスーツの色に、左耳のピアスが“ 夜明けの明星 ”の様で・・・
私の体の上で、胸に耳をよせ鼓動を聞く様に微笑んでいた事も・・・
あの日あの部屋で、私は. . . _________
今、私の身体を火照らせた人が、その窓辺に見える地上の星空を、ホテルの窓から一緒に見た人と重なって見えた。
電話では、お風呂に入ろうとしている。と言った、この真っ暗な部屋を窓から見た時に見た同じ方角。このバスルームを使っていたと言っていた。
今日は雨。外の闇に曇った窓ガラス。
今私は、全ての世界が遮断されて、隔離されている感覚に陥っていた。
窓に映っていたキャンドルの灯りに揺れる真紅のバラ、クリスタルの人形もバラの上の雫も全てキラキラ輝いて、ゆったり流れる音楽と、ゆっくり繰り返された甘いキスと、本物のバラと望みの甘いバラの香りと、貴方から香るAu the Blanc純白の香り、口付けと一緒に貴方が飲んでいたワインの味と香り・・・
大人にされた気分でいて、自分でもクイーンとキングが寄り添う方に目が行っていた。
金色の髪をなびかせた人は私を、プリンセスって呼んでくれてた。
シャワーのミストの靄が雲の上から雨を降らす様に篭り、今はさっきよりももっと滝の様に流れ出した雫が、蓮華のキャンドルに照らされた貴方のサインに落ち同化して消されてゆく。
滝つぼのように溜まった窓辺にできた泉・・・
泉が、満たされるには・・・まだ早い
そう思って、後ろ向きだった妖精をこちらに向かせて私は、微笑んでいた。
滝が作ったような泉のほとりに、妖精が独り佇んでいるように見えていた。
まだ・・・
まだだよ、久遠・・・
そう思いながらこちらに向かせた微笑みに、自分の鏡に写った顔は・・・
天井から降るミストのシャワーの靄に霞んで、見えなかった。
雨の・・・蓮によって掻き消されたかの様に感じていた。
蓮華の灯りが、キャンドルの飾りに付けられているダイヤモンドリングの瞬いかせている。
乳白色のバスタブに沈んだバラの花が透けて見える淡いピンクのお湯を、キャンドルのガラスに映して、ピンク色の光を瞬かせていた。
そう、まだ・・・
愛ではない。
そう思って彼と過ごしたバスタブの・・・もう、冷たく冷めた水を捨てていた・・・
窓ガラスに手を伸ばし、自分が書いたサインを手で消した。
冷たいその感触に、手が震えていたのではなかった。
御伽の国での愛を望んだ。彼の創った赤と白のその映像の中に、自分たちを収めている様な錯覚。二人でサインしあったのも、役者として出演しているような気分だった。
外の闇と遮断されたこの空間だけの、敦賀蓮と京子。
そう思うと. . . 敦賀さん、ととしか、彼を呼べなかった自分。
初めて愛を感じた、久遠とのホテルで見た地上の星空の景色が、自分が今窓を手で拭いたが為に見えてしまった。
久遠とのバラのお風呂を思い返していた。
あの光の中に二人で消えた映像の撮影。舞台挨拶でもらったバラの花束。
・・・二人分のバラの花束
広いバスタブに埋まるほどバラは浮いていなかったけれど・・・
二人の愛を語った映画。その舞台挨拶の花束は、映画の公開に二人を祝福してくれていたもの。
今、溢れるほどのバラの花びらを浮かべてくれた蓮。でもそれは、自分の手で・・・
・・・半分にした、バラの花束
二人分のバラと、半分のバラと・・・
滝の様な滴る雫と、雨の様なシャワーにできた、泉の窓辺。
注がれるだけでは、いつか直ぐ枯れてしまう。その泉には、自分から湧き出る湧き水・・・
自分の心から溢れる様に成らなければ、人を愛しているとは言えないと思って、目を瞑ってシャワーを浴びていた。
そんな魔法を、この御伽の国からくれようとした彼に、見合う人に今は成ろうと思い目を開けて、魔法使いの頭を撫で、その横の白とピンクのプリザーブドフラワー、永遠に枯れない愛・・・
永遠に淡いピンク色の恋のままでも、彼の愛には応えられると感じていた。
夢に、望が、溶かされる様に流れだす・・・自分の泉・・・
愛が湧いて溢れてくるのかどうかには、まだ何も感じていなかった。
その時、音楽が止まって、部屋に蓮が帰ってきたと思い、急いでシャワーを止めた。
でも、自分が今感じたことを、御伽の国からの愛を彼が求めているのならば、それに応えようと・・・
・・・ドラマの役作り為に、今は一緒に居るだけ。
そう感じることを心に刻み、蓮の灯り、彼のようなキャンドルを持って、彼のサインの下に置いた。
魔法使いの人形に微笑んで、キャンドルの前に置きなおしキャンドルの灯りを、ふっ。っと息を掛けて消した。
真っ暗になったバスルームの窓の外が闇だったはずなのに、雨の中に揺らめく様に、地上の星空が瞬いて、自分の手で消したサインのところと、敦賀蓮のサインが久遠の涙で消された後からみえてほの暗く照らし出す。
その一筋の煙となった蓮華の灯りは、My Desire望の香りの蒸気に包まれて、溶け込む様に消えた。
「 蓮~。まってて~。
今、行く。」
電気をつけて、そう叫んでいた。両手に赤と白を隠し持って。
貴方が御伽の国で生きることを望んでいるのなら、私からも貴方が作った世界の中に・・・
この、赤と、
この、白と、
金色の髪の人からのと、
黒い髪の人からのと、
二人が風になびかせた髪の輝きが同じ金色だったその色が、太陽の光の悪戯だったのならば・・・
今、私の瞳に写ったマッチの炎の色・・・
太陽の瞳で、貴方が創りたい世界に私も、その世界に生きる一員としてキャストの中に今は、入ってあげる・・・・・
__________ カチャ・・・
「 あっ。
キョーコ、はい、お水・・・」
彼が差し出してくれたお水のペットボトル。
パキっと、握り締めた小さな音を聞き逃していなかった。
・
ショーちゃんか・・・
彼の子供の頃を思い出すと、もう一人どうしても自動的に思い出す大好きな人。
その彼の違う仕事の顔に思い出す・・・
_____ 夜明けの水平線に目を向けて走り出した。
その金色の髪に朝日が照らし、髪をかき上げて落ちる砂粒が笑顔の周りに煌いて宝石の様だとも星屑の様だとも見えた。
夜明けの漆黒の紺色の空、朝日が照らしだした薄いブルーの空に変わって・・・
・・・この色に心が締め付けられて
光る波間に漂って、ボードに頬を寄せて微笑んでいた顔に. . .
映像全ての色が重なる脳裏に焼きついた、蒼・・・
舞台挨拶の時に着ていたスーツの色に、左耳のピアスが“ 夜明けの明星 ”の様で・・・
私の体の上で、胸に耳をよせ鼓動を聞く様に微笑んでいた事も・・・
あの日あの部屋で、私は. . . _________
今、私の身体を火照らせた人が、その窓辺に見える地上の星空を、ホテルの窓から一緒に見た人と重なって見えた。
電話では、お風呂に入ろうとしている。と言った、この真っ暗な部屋を窓から見た時に見た同じ方角。このバスルームを使っていたと言っていた。
今日は雨。外の闇に曇った窓ガラス。
今私は、全ての世界が遮断されて、隔離されている感覚に陥っていた。
窓に映っていたキャンドルの灯りに揺れる真紅のバラ、クリスタルの人形もバラの上の雫も全てキラキラ輝いて、ゆったり流れる音楽と、ゆっくり繰り返された甘いキスと、本物のバラと望みの甘いバラの香りと、貴方から香るAu the Blanc純白の香り、口付けと一緒に貴方が飲んでいたワインの味と香り・・・
大人にされた気分でいて、自分でもクイーンとキングが寄り添う方に目が行っていた。
金色の髪をなびかせた人は私を、プリンセスって呼んでくれてた。
シャワーのミストの靄が雲の上から雨を降らす様に篭り、今はさっきよりももっと滝の様に流れ出した雫が、蓮華のキャンドルに照らされた貴方のサインに落ち同化して消されてゆく。
滝つぼのように溜まった窓辺にできた泉・・・
泉が、満たされるには・・・まだ早い
そう思って、後ろ向きだった妖精をこちらに向かせて私は、微笑んでいた。
滝が作ったような泉のほとりに、妖精が独り佇んでいるように見えていた。
まだ・・・
まだだよ、久遠・・・
そう思いながらこちらに向かせた微笑みに、自分の鏡に写った顔は・・・
天井から降るミストのシャワーの靄に霞んで、見えなかった。
雨の・・・蓮によって掻き消されたかの様に感じていた。
蓮華の灯りが、キャンドルの飾りに付けられているダイヤモンドリングの瞬いかせている。
乳白色のバスタブに沈んだバラの花が透けて見える淡いピンクのお湯を、キャンドルのガラスに映して、ピンク色の光を瞬かせていた。
そう、まだ・・・
愛ではない。
そう思って彼と過ごしたバスタブの・・・もう、冷たく冷めた水を捨てていた・・・
窓ガラスに手を伸ばし、自分が書いたサインを手で消した。
冷たいその感触に、手が震えていたのではなかった。
御伽の国での愛を望んだ。彼の創った赤と白のその映像の中に、自分たちを収めている様な錯覚。二人でサインしあったのも、役者として出演しているような気分だった。
外の闇と遮断されたこの空間だけの、敦賀蓮と京子。
そう思うと. . . 敦賀さん、ととしか、彼を呼べなかった自分。
初めて愛を感じた、久遠とのホテルで見た地上の星空の景色が、自分が今窓を手で拭いたが為に見えてしまった。
久遠とのバラのお風呂を思い返していた。
あの光の中に二人で消えた映像の撮影。舞台挨拶でもらったバラの花束。
・・・二人分のバラの花束
広いバスタブに埋まるほどバラは浮いていなかったけれど・・・
二人の愛を語った映画。その舞台挨拶の花束は、映画の公開に二人を祝福してくれていたもの。
今、溢れるほどのバラの花びらを浮かべてくれた蓮。でもそれは、自分の手で・・・
・・・半分にした、バラの花束
二人分のバラと、半分のバラと・・・
滝の様な滴る雫と、雨の様なシャワーにできた、泉の窓辺。
注がれるだけでは、いつか直ぐ枯れてしまう。その泉には、自分から湧き出る湧き水・・・
自分の心から溢れる様に成らなければ、人を愛しているとは言えないと思って、目を瞑ってシャワーを浴びていた。
そんな魔法を、この御伽の国からくれようとした彼に、見合う人に今は成ろうと思い目を開けて、魔法使いの頭を撫で、その横の白とピンクのプリザーブドフラワー、永遠に枯れない愛・・・
永遠に淡いピンク色の恋のままでも、彼の愛には応えられると感じていた。
夢に、望が、溶かされる様に流れだす・・・自分の泉・・・
愛が湧いて溢れてくるのかどうかには、まだ何も感じていなかった。
その時、音楽が止まって、部屋に蓮が帰ってきたと思い、急いでシャワーを止めた。
でも、自分が今感じたことを、御伽の国からの愛を彼が求めているのならば、それに応えようと・・・
・・・ドラマの役作り為に、今は一緒に居るだけ。
そう感じることを心に刻み、蓮の灯り、彼のようなキャンドルを持って、彼のサインの下に置いた。
魔法使いの人形に微笑んで、キャンドルの前に置きなおしキャンドルの灯りを、ふっ。っと息を掛けて消した。
真っ暗になったバスルームの窓の外が闇だったはずなのに、雨の中に揺らめく様に、地上の星空が瞬いて、自分の手で消したサインのところと、敦賀蓮のサインが久遠の涙で消された後からみえてほの暗く照らし出す。
その一筋の煙となった蓮華の灯りは、My Desire望の香りの蒸気に包まれて、溶け込む様に消えた。
「 蓮~。まってて~。
今、行く。」
電気をつけて、そう叫んでいた。両手に赤と白を隠し持って。
貴方が御伽の国で生きることを望んでいるのなら、私からも貴方が作った世界の中に・・・
この、赤と、
この、白と、
金色の髪の人からのと、
黒い髪の人からのと、
二人が風になびかせた髪の輝きが同じ金色だったその色が、太陽の光の悪戯だったのならば・・・
今、私の瞳に写ったマッチの炎の色・・・
太陽の瞳で、貴方が創りたい世界に私も、その世界に生きる一員としてキャストの中に今は、入ってあげる・・・・・
__________ カチャ・・・
「 あっ。
キョーコ、はい、お水・・・」
彼が差し出してくれたお水のペットボトル。
パキっと、握り締めた小さな音を聞き逃していなかった。
・
to. . .Awake...
- Shining A rhapsody. . .
stay with Kyoko's Rhapsody...
- Instrumental of Love Dreams n.103*
- Shining A rhapsody. . .
stay with Kyoko's Rhapsody...
- Instrumental of Love Dreams n.103*
THE mimi's WORLD
Author:美海 * mimi
....................
the 5th mimi's world
* Icy Desert *
The Functions under
UNCOMPLITION
DRYNESS
QUIETUDE
their sensibility
of
Love Dreams
the BIRTH STONEs
- Feb.10th
Red Tiger's eye
..Awakening by
the Destruction and the Creation of Destiny
- May.29th
Iolite
..awakening by
Identity
- Dec.25th
Lapis lazuli
..awakening by
Reborn from Past Away
BURY
- anode shinning . . .* Red Tiger's eye (04/29)
- Dear. Own and Our Remembrance _ Red Tiger's Eye (02/19)
- Dear. Own and Our Remembrance _ Lapis Lazuli (12/25)
- abreast. . .* Red Tiger's eye (09/30)
- Awake by abreast shine of_ Red Tiger's eye . . .* Lapis Lazuli (08/31)
- shinning AS of resonance by_THE red . . .*Iolite (08/08)
- Awake as lustily shine by_ the red. . .* Iolite (08/08)
- Awake as gazed by _ lustily shine. . .*Iolite (08/08)
KIND
WORLDs
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* Love Dreams * Stories by Author 美海*mimi © 美しい海の彼・方より mimi's world-5 * Icy Desert All Rights Reserved.
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Story by © 美しい海の彼・方よりmimi's world All Rights Reserved.

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