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mimi's world - 5 * Icy Desert

From far away beyond beautiful ... SEVEN SEAs

美しい海の彼方より the RUMOR of Mermaid's A New Day


『 噂の人魚 』 物語 A New Day 前編より

。・。・。・。・。・。・。 the RUMOR 6 。・。・。・。・。・。・。





_____ 入り江・・・


上体を起き上げてその先を見詰めていると、向こうから海に向って、水が流れてくる

・・・ これが河か・・・

聞かされていた言葉を思って、起き上がった


両手を突いて起き上がろうと思ったけれど、手に何かを握ったままだった

手のひらを開いてみると、手の中には、蒼い小さな塊・・・

この石・・・・・地上の宝石・・・


・・・小さな蒼い・・・お庭に居た ___________


開いた両手を見詰めていた

表に裏にひっくり返し、確かめていた

起き上がって、自分の体が浮かばない事を感じていた


自分の手を見詰めていると、気が付いたのは・・・
小さな手に成っていたこと . . .

立ち上がり二本の足というものと、足の裏という感触に・・・
戸惑って佇んでいた . . .


河のせせらぎに、自分の姿が写っている・・・

私は、子供の頃の様に小さな体に成っていた

体の軽い、小さな体・・・初めて一歩を踏み出した

初めて歩くという行為をするには、この小さな体は歩き易いと思っていた


手に持った蒼い石は、蒼い魚の化身だろう

この石に念じると、自分の国・・・蓮に通じていると感じて・・・

両手で大事に包み込み、自分の胸に手を寄せた

自分の胸に、両手を付けると今までしていなかった筈の首飾りをしている

もう一度、川面せせらぎに自分の姿を映すと、髪にしていたはずの桜貝の髪飾りが無い
でも、代わりに・・・

胸に煌く・・・

初めて、地上の宝石を身に着けた自分・・・


ピンクの涙の形をした、首飾りに変わっていた


その姿を見ていると、胸に抱いた蒼い石から何かが心に伝わってきたのは・・・

_____ ここはね・・・白夜、永遠に光に溢れる世界だよ

その声は、蓮の声の様な気がして・・・

その蒼い石を胸に抱いたまま、ざぶざぶと一歩いっぽ歩いていると、やがてごろごろと石の転がる幅の細い川になっていた

川側の景色は、どれもみな初めて見る世界・・・

乳母の言っていた、緑の珊瑚礁は背の高い海草の群れの様に犇めき合っている
海面に向って伸び 波に揺れる様に、空と云う空気の中の上に伸びてその緑の先をゆらゆらと揺らしていて・・・

いつもなら水の中に広がる髪は・・・

ふわっと受けた空気が自分の頬を通り抜けて、髪を広げた


_____ 風 ・・・

初めて風と云うものを受けて、そして・・・

風と共に運ばれてきた、目に見えない初めてのもの

緑の珊瑚の群れ・・・森からの、香り


・・・水の中には感じたことの無い、初めての感覚だった


だんだんと生い茂る森の中に流れる川は、その幅を狭く狭く、そして流れを緩やかに穏やかに

それが、とても歩き易く成っていた

大きな岩の向こうに、川は曲がっていて その先は見えない

その岩にそって川の中を歩いて・・・

向こう側を覗いた時に、私の目の前に現れた、光の世界


生い茂る背の高い森が、一所だけ拓ける様に広がった・・・その光の中に

・・・居た . . . . __________







こんにちは・・・

( 初めまして・・・)

     何をしているの・・・・



光の中に・・・


目が合って、見詰め合った時に感じた・・・風・・・



風の中に運ばれてきた、森の樹々の香り

香りの中に揺れる、自分の髪・・・



「 こんにちは・・・」


「 何をしているの・・・」



二人・・・同じ言葉に声が重なっていた

お互いに目が離せないまま、お互いの姿を見ていた



「 貴方・・・ 森の・・・妖精さん? 」

私が見ていたその人は、空から飛んで降りてきた・・・
子供の頃に蓮が読み聞かせてくれた絵本に、飛び魚の様に羽を持ち光の国で飛び回る御伽の世界の話があったと、思い出していた. . . その羽を持つ人を・・・妖精と言っていた

妖精の国に迷い込んで来たのだと思う


その、妖精の私を見つめてくれる瞳の色が・・・


緑の珊瑚礁、樹々の森の色で・・・

その緑のそよそよと音を立て風に揺れる樹は・・・

茶色の珊瑚礁、樹の枝の様・・・


見詰めた彼の瞳の中に、光の国の森が見えた _________


「 わたしはね、キョー・・コ・・・」

そう言って思い出すのは、遠くに聞こえた声・・・

“ 名前は、ちゃんと・・・”_________


「 キョーコ・・・ちゃん。って、呼んで・・・」


_____ キョーコちゃん、一緒に行ってみる・・・

そう言われて差し出された手・・・
初めて逢った人に付いて行ってもいいのか、躊躇って手に持っていた蒼い石を両手で握り締めていた

差し出された手を見詰めていたけれど

でも・・・ 差し出された手から視線を上に上げて森の妖精の顔をもう一度見ると、彼の微笑みが・・・

毎日私に、幸せをくれる・・・

蓮の微笑みと同じ様で・・・

差し出された手に、そっと手を重ね合わせた



二人で川に沿って歩き出した森の中は、空に伸びる大きな樹々が揺れる度に光がその緑の隙間から漏れてきて、妖精の髪がその度毎に輝いてる


きっとそれは・・・

蓮がお話してくれた、宝箱の中から零れ落ちていた金貨の色なのだと思っていた

その金貨は、この光の国のもの


風に靡いて、樹から光が零れ落ちる度に、妖精の回りがきらきらと輝いて
なんて綺麗な・・・

そう思っていた

自分の住む離宮では、この地上の光は・・・届く事の無い場所・・・

蒼い石を握り締めていたその手の中に、感じた事の無い感覚に手を開いて見ていた


光の国は海の中と違って、暖かい・・・
一年中同じ水温の中に育ち、光の国というものは、その暖かさの中で体を動かしていると

・・・体から水の滴が溢れてくる


二人で繋いだ手の中も温かくて・・・

二人の手の中に、同じ様に水の滴が溢れていると感じる程、じんわりとした初めての感覚に戸惑っていた



どうした・・の・・・・



ガサガサ・・っと云う森の中からの音に、その言葉は掻き消されて
二人で同時に今 聞こえた音の方に目を向けていた

甘い歌声を、風が運んできて・・・

その柔らかな甘い歌声に胸がドキンと一瞬、跳ねた

川沿いからは少し離れた茂みの中から、掻き分ける様にして一人の男の子が現れた

ふぁあ~~、帰って寝よ。
今日は、早かったから・・・そんな事を言いながら、川に向かって歩いてくる男の子

あれは確か・・・


アカトキの国の尚王子・・・

「 ショー・・・ちゃん・・・」

あれは確か舞泳会の写真にも載っていた、アカトキの国の尚王子

でもこの妖精の国の中では、ちゃんを付けなければいけないんだった・・・と、急に思い出していた

妖精の顔を覗き込んで、この森の様な瞳を見詰めると、握っていたじんわりとしていた手をぎゅっと強く握られた



握っていた手を離さずに、そっと川辺を離れて森の中に入って行った

しっとりと濡れた少しひんやりとした感覚を体に感じて、二人で歩く森の中
ふわふわと海の中を漂う様に浮かんでいるクラゲを思い出す様に・・・

二人の頭上を、ふわふわと大きな羽で舞う一匹の蝶


「 あれは・・・? 妖精の貴方のお供? 」

大きな羽をふわりと、香りを放つ花の上に休ませて佇む様子を見ていた

「 貴方に羽は・・・」

自分の前に空から舞い降りてきた、この妖精の羽は見えない・・・と、そう思って背中を覗き込んでいた

「 じゃぁ、貴方は、妖精の王子様なのね。やっぱり。 」

二人の手で温まっていた自分の手が、この花の香りを膨らませる様にして
二人の間に・・・

甘く高貴な香りが広がって、吹いた風が二人を香りで包んでくれた


_____ この花はね・・・クイーン・ローザ 

この国の王女様の花と言われる・・・


髪に飾ったクイーン・ローザの花

その香りに誘われるかのように、回りをたくさんの大きな羽をもった蝶達が舞い

木漏れ日の照らす、川面の光がきらきらと、流れに沿って輝いていて


この光景に・・・

この川の水が流れ着く先に、自分の国があるのだと・・・

自分の国は、この輝いた光の国の恵みを受けて満たされているのだと感じていた


・・・周りを舞う蝶に


「 貴方は、たくさんの国民に慕われている、王子様ですね. . . 」


もうすぐ浜辺というところで、水の流れが豊かな河を鏡の様にして、花を飾った姿を映している

微笑みと香りに、この時を楽しいと・・・その、海に続く水に映して・・・


海からの風が懐かしさを思わせる、自分の国の香りなのだと気が付いた

光の国の森と花の香りと、海の国の波と潮の香り

二つの国の香りを同時に運んでくれる・・・

風が・・・

髪に挿した花を ふわっと飛ばして、河の流れに落ちて海に流れて行った


繋いでいた手を思わず離し追いかけようとした時に、握っていた蒼い石が河の中に落ちた

けれど、花と違い河の流れに影響する事無く、河の中に沈んで見える


その蒼い石を河の中から拾い上げた

蒼い魚は、河の淡水には元には戻らないのだと思っていた
それと、割れていないか確かめ様と空の光に透かし翳すと・・・

・・・スゥーっと色が光の中に変わって見えた


「 色が・・・変わった・・・」


_____ それから・・・“ 時 ”を知らされたら、海に戻りなさい
蒼い石の色が変わった時が・・・その、時ですよ・・・


遠のく意識の光の中での声が、頭の中に蘇る様に聞こえてきた


そうだ、海に戻らないと・・・ ____________




「 ありがとう・・・」




重なった二人の声が、河の音と共に微かに聞こえる波の音に混ざっていた
・・・この時を忘れない


_____ この時が、もう一度・・・



二人の間に流れる時が、また来ます様に・・・



河の流れの音にも、海の波の音にも、消されない・・・

・・・二人だけの心の言葉が、お互いの間に聞こえていた様に感じていた






入り江 ________


・・・・砂浜の上を歩いていた



二本の足で歩くそれは、慣れてくると楽しくて・・・

自分の足元に残る、二つの跡に振り返りながら歩いていた


海から寄せる波が、その砂の跡に被さり引いてを繰り返し、海の中に消して行く様に見える


自分の住む海の上は、波も風も・・・

・・・それぞれの流れに沿って、いろいろ動いているのだと知り
その流れに身を任せる事は、容易ではないと・・・河を登ると云う事を考えていた

自分の住む離宮には、波の影響を受ける事の無い場所で・・・

風ももちろん吹かない、ただ揺らめくだけの幻想のような平和な世界なのだと思っていた


風景を見ながら佇んで、遠くに見える入り江を見詰め・・・

視線を返して、海の上を見詰め・・・ また、歩き出した


だけど、何時までもこうしていては、どのぐらいの時間が経っていたのかが解からない
乳母も蓮も私が居ない事に気が付いて心配してくれるのだろうか・・・

そう思っていたのは、優しい幸せを毎朝くれる蓮・・・

自分が居なくても、彼はこれから・・・
対と成る后を傍に置き、あの優しい笑みをその王妃様となる方に向ける事を考えると

自分が朝、お部屋に居なくても心配してくれないのだろう

・・・そう思いながら、岩場に辿り着いていた


その岩場は、海の先に行ける様に見える
二本の足で岩を登り、波が打ち上げる飛沫を体に浴びて、海の水の味がしょっぱいと知った


岩がもうその先の無い 端まで来て、大きく広がる海を見ていた
打ち寄せる波が高くて、全身に波を浴びたら、水の中で息が出来ないと気が付いた


誰か、此処を通らないかな・・・


どうやって離宮に帰ろうかと考えながら、蒼い石を胸に抱いていた

自分の国民である蒼い魚・・・
石に念じたら、何か答えを教えてくれる様な気がしていた

森の魔女人魚が言っていた事を思い出す


_____ 何かがあったら、必ず・・・その蒼い石に相談なさい

きっと、貴方を、海の中の家臣と同じ様に守ってくれますよ

・・と・・・


それを思い出して握り締めていた

誰かにこの想いが伝わって、此処を通りかかってくれるのならば

人魚に戻る方法を聞きたいと思って、岩の上に佇んでいた



でも・・・


誰も来ない



遠くに見える押し寄せてくる波の大きさが、とても大きなものだと気付いたのは
その波が目の前に来てからだった


立ち上がって急ごうとしても、足で歩くのは容易ではない
それに、岩場の歩き難さも手伝って・・・

全身に波を浴びたら、自分の海に引き込まれて・・・




それからもう、意識は無くなっていた. . ._____________




 
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